●アーリマン●
出自:ゾロアスター教
別名:アフリマン、アンラ・マンユ、アングラ・マイニュ、マルヤ
同一:サタンルシファー
前神:─
字義:「敵対する霊」「悪魔の霊」「無知なる者」「邪悪なる総括者」
容姿:蛇、蛙、蜥蜴等の姿、もしくは美しい若者

唯一神アフラ・マズダに敵対する最大の悪魔。悪神。
悪そのものを司る存在で、暗黒、無知等の神格化された者。
死、虚偽、破壊、欲望の支配者。
開祖ゾロアスターの思想では、スプンタ・マンユと敵対する存在であった。
アフラ・マズダと悪神アーリマンは同格の存在であり、「無際限の時間」から生まれた双子の様な存在であるとも、
アフラ・マズダがアーリマンよりも上位の神だとも言われる。
この世界はアフラ・マズダとアーリマンの絶えざる闘争の場とされる。
最悪の事を選んで行う事を何よりも楽しみにしていた。
無知なる者とされるが、スプンタ・マンユが未来を知っているのに対し、悪魔は既に生じた事実のみを知っている為だとされる。

アーリマンは最初の3000年で悪しき物を創造して力を蓄えた。
この世が始まる前の戦いでアフラ・マズダに一度破れ、北方にある無限の深淵の暗闇に落とされる。
アフラ・マズダは呪文によってアーリマンを3000年間縛り上げ、その間に楽園を作った。
アーリマンは徐々に勢力を回復し、逆襲の為に冬に寒さと霜を夏に暑さを与えた。
毒蛙、毒蛇、毒蠍、毒蜥蜴等の病魔を世界に放ち、人間は病気で死ぬ様になった。
アフラ・マズダが空に星を散りばめると、アーリマンは悪アジ・ダハーカを生み出し、空へ向かわせ惑星を造った。
最後の3000年で、アーリマンはアフラ・マズダに完全に敗北するという。

配下に七大天魔がおり、
アエーシュマ(強暴)、
アカ・マナフ(悪意、悪思)、
ドゥルジ(虚偽)、
タローマティ(背教、憶測)、
サルワ(無秩序)、
タルウィ(灼熱)、
ザリチェ(渇)がいる。
アジ・ダハーカダエヴァ等、2億4000万の悪魔を配下に治める。
悪魔ジャヒーは、愛人であるといわれる。

最初の人類であり太陽の化身であるガヤ・マルタンを毒殺した。
人類の言語を幾つにもわけてしまったのも、アーリマンの仕業とされる。

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