●アーサー王伝説(おうでんせつ)
出自:イギリス
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─

アーサー王にまつわる物語群。
5〜6世紀頃に実在したアーサーと言う英雄をモデルとしていると言われる。
王の騎士達(円卓の騎士)の挿話も多く、グウィネヴィアに恋したランスロットトリスタンとイゾルデ、
ガラハッドガウェインパーシヴァル聖杯伝説等を含む。

アーサー王に触れている最古の作品はウェールズにある。
7世紀初めの詩や9、10世紀にラテン語で書かれた歴史、ウェールズ語で書かれた物語集「マビノギオン」(1100頃)等がある。
これらにアーサー王グウィネヴィアや、騎士のケイ、ベディバ、ガウェインが登場する。
12世紀のクレティアン・ド・トロワの一連の詩は、フランス最古のアーサー王伝説。
騎士ランスロットが登場する。
クレティアンペルスヴァルまたは聖杯の物語」の聖杯伝説は後のアーサー王伝説に多大な影響を与えた。
12世紀にハルトマン・フォン・アウエが「エーレク」「イーヴァイン」を創作。
13世紀にウォルフラム・フォン・エッシェンバハが叙事詩「パルシファル」を創作。
13世紀初期にケルト神話から題材をとった「トリスタンとイゾルデ」の物語も加わった。
13、14世紀のイギリスでは聖杯の騎士であるパーシヴァルガラハッドガウェイン等騎士の一人一人に焦点を当てている。
中でも特に有名なのは「ガウェイン卿と緑の騎士」。

ジェフリー・オブ・モンマス「ブリテン烈王史」は、アーサー王の生涯を記した最初の作品。
アーサー王はブリテン王ウーゼル・ペンドラゴンの息子とされ、マーリンも紹介される。
ローマ遠征中モードレットが王位を奪い、グウィネヴィアと結婚したという知らせをうけた王はただちにブリテンへ戻りモードレットを倒す。
しかし自分も瀕死の重傷をおって、傷を癒しにアヴァロンへ去ったとされる。
のちのアーサー王の伝説はすべて、このジェフリーの作品をもとにしている。
英語で書かれた最初のアーサー王伝説は、詩人ラーヤモン「ブルート」。
アーサー王は叙事詩的な英雄として描かれる。
真の王者たる彼だけが石から抜き出す事が出来たと言う、剣が登場した。

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