●アブラクサス● 出自:グノーシス派 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:─ 容姿:雄鶏の頭と蛇の足を持ち、手には鞭と盾を持つ グノーシス派の至高神。 アブラクサスのギリシア語のつづりを全て数字に置き換え足すと365になる。 よって、一年365日すべてに神々がいるというグノーシス派では アブラクサスこそ神々を統べる主神であるとされた。 この世の生物と神の仲を調停する役目を担っている。 彼は悪しき物質界を創造したが、最後の審判の日にはこれも消滅する。 グノーシス派が異端とされ勢力を弱めると、アブラクサスは永却の貴公子として 悪魔へと降格された。 降格されてなお魔除けの目的でしばしば宝石や石に刻み込まれた。 アブラクサスの姿が描かれていなくても、魔除けをアブラクサスの石と呼ぶ事もある。 ユダヤ教のカバラに取り入れられ、アイオーン達の王とされた。 一説によると「アブラカタブラ」というカバラの呪文の語源であるともされる。 |