●アドニス● 出自:ギリシア神話 別名:─ 同一:─ 前神:アジア系の植物神 字義:─ 容姿:美男子 家族:父にキニュラス、母にミュラ ペルセポネーとアフロディテが奪い合った美少年。王子。 フェニキュア王家は代々アフロディテを信仰していたが、 ミュラは「私はアフロディテより美しい」と言ってしまう。 怒ったアフロディテは、ミュラに呪いをかけ、実の父、キニュラスを恋するよう仕向ける。 かくして一晩を共にしたが、キニュラスはミュラだと気付き、 怒った彼はミュラを殺そうとするがミュラはアラビアまで逃げた。 哀れに思った神々はミュラをミルラの木にかえた。 やがてその木に猪がぶつかり、木が裂けて中からアドニスが生まれた。 やがてアフロディテがその赤ん坊を拾ったが、アフロディテはアドニスに恋をしてしまう。 彼女はアドニスを箱の中に入れ、ペルセポネーのところに預けた。 ペルセポネーは箱の中をみるなと注意されたが、好奇心で見てしまう。 アドニスを見たペルセポネーも、アドニスに恋をしてしまった。 迎えにきたアフロディテにアドニスを渡さなかった為、天界の裁判沙汰にまで発展した。 結果、一年の3分の一をペルセポネーのもと、3分の一をアフロディテのもと、 残る3分の一を自由にすごすという判断となった。 しかし、アドニスは残る3分の一の時間もアフロディテと暮らすことを選んだ。 そのため、ペルセポネーは怒り、アフロディテの恋人であるアレスに、 「アフロディテはあなたを差し置き人間に夢中になっている」と告げる。 怒ったアレスはアドニスが狩りをしている最中に、猪に化けて彼を殺してしまう。 アドニスの流した血からは、アネモネの花が咲いたといわれる。 死と復活の神。穀物の神。 理想の体型を目指して運動をしすぎたり、無理なダイエットを行う男性の性向を アドニスコンプレックスと呼ぶ。 |