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青女房(あおにょうぼう)
出自:「今昔画図続百鬼
別名:青女
同一:─
前神:下記参照
字義:─
容姿:ぼうぼうの眉をし、お歯黒をつけた女官の姿

荒れ果てた宮廷の古御所に棲んでいる妖怪。
たった一人で誰かが尋ねて来るのを待っている。
醜い顔であるが、しばしば鏡を覗き込んでは丹念に化粧をする。
女官に「家に帰りたくないかい?」と囁きかけ、いいえと答えると
顔を真っ黒に塗られたり、朝起きると顔に落書きされたりした。

元々「青女房」とは若くて官位の低い女官の事で、
吾妻鏡」、「源平盛衰記」、「明月記」等の古典にも見える言葉。
そうした女官の妖怪として鳥山石燕が創作した物だと思われる。
青女房の正体は女官になりたくなかった女性の亡霊であるとされる。