●アプスー● 出自:メソポタミア神話 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:─ 容姿:─ 家族:妻にティアマト、子にムンム、波、ラーム、ラハム、アンシャル、キシャル 「水をたたえた深淵」、もしくは時間の誕生と共に存在し、 大地を取り巻き支えていた「真水の海」をアプスーと呼ぶ。 地上に幸福と豊穣を広め、更に知識と叡智の源である。 最終的にアプスーは「原始の塩水の水」ティアマトと混ざりあい、 ムンム、波、ラームとラハムという最初の夫婦を生んだ。 次にアンシャルとキシャルという夫婦が生まれた。 更にこの二人からアヌやエアを始めとして、多くの神々が生まれた。 アプスーやティアマトが生み出した若い神々は古い神々を軽んじた。 その為、アプスーは若い神々に戦いを挑んだ。 最初ティアマトは気が進まなかったが、アプスーがエアに呪文によって眠らされ、 首をとられると、ティアマトは復讐しないではいられなくなった。 結果アプスの海より生まれたエアの息子マルドゥクが選ばれて、ティアマトに挑んだ。 こうして行われた戦いにより、空と大地が誕生した。 シュメールのある伝承によると、女神ナンムがアプスの海から救い上げた土から 最初の人間が作られたという。 |