●アリアドネ● 出自:ギリシア神話 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:「最も清らかな女」 容姿:美しい女性 家族:父にミノス、母にパシファエ、きょうだいにデウカリオン、アンドロゲオス、フェイドラ、 アステリオス、夫にセテウス、ディオニュソス、ディオニュソス(もしくはセテウス)との 間の子にトアス、オイノピオン、スタピュロス、エウアンテス クレタ島の王女。 その美しさから多くの子の中でもとりわけ可愛がられていた。 パシファエが雄牛と交わり、ミノタウロスが生まれた際にも、 パシファエの投獄を哀願により父に思いとどまらせた。 クレタの従属国であったアテナイから毎年生け贄を差し出させていたミノタウロスを退治に やってきたセテウスに一目ぼれしたアリアドネは、ミノタウロスの投獄されている 大迷宮ラビュリントスでセテウスが迷わぬよう魔法の毛糸玉と武器を与えた。 首尾よくミノタウロスを退治したセテウスはアリアドネと共に島を出るが、 帰国途中のナクソス島で彼女を置き去りにした。 その理由は諸説あり、 1:アリアドネに飽きた為、置き去りにした。 2:船に乗せるのを忘れて置き去りにしてしまった。 3:アテナからの予言で、「彼女は不吉」と言われ、置き去りにした。 4:アリアドネが病に倒れた為、安静にする為に置き去りにした。 等の説がある。 ホメロスによると、アリアドネはアルテミスにより親族を裏切った罰として、死んだと言う。 置き去りにされ途方にくれたアリアドネの元に現れたのはディオニュソス。 ディオニュソスに見初められたアリアドネは后となり、子供を儲け幸せに暮らしたと言う。 アリアドネの死後、それを悼んだディオニュソスによって彼女の王冠が天に掲げられ、 それが「冠座」となったと言う。 |