●アスタロト● 出自:レメゲトン、偽エノク文書、ホノリウス、「失楽園」 別名:アスタロス、アシュタロト、アシュタロテ 同一:アストレス、アフロディテ、アストレト、アシュタル、アシュター 前神:イシュタル 字義:─ 容姿:唇を血で塗らした全身黒ずくめの黒い天使の姿で、ドラゴンあるいは蛇に乗り、 左手(もしくは右手)にマムシを持つ バビロニアの豊穣の女神イシュタルや 古代セム族の豊饒と生殖の女神アスタルテが悪魔として落とされた姿。 性別が変わってしまったのは、アシュタルという名の男神と混同されたと考えられている。 シドニア人やペリシテ人が崇拝した。 魔法書「ゴエティア」の第一部「レメゲトン」に登場する72柱の悪魔の一人。 エノク書に登場する悪魔の一人でもある。 地獄の40の軍団の指揮官。公爵。西方を支配する。 「恐怖公」「地獄の大公」等の異名を持る。地獄の主計長官。 過去と未来の事について教えてくれる。 天使学と歴史に詳しい。 まるで自分は堕落していないかのように天使達が天から落とされた時の事を語る。 有毒な悪臭を放つ。防ぐには、護符として指輪を用意し、眼前にかざすとよい。 常に安楽に過ごし安逸を貪る事を好み、人を怠惰に導く。 ミカエリスの階級によると座天使(ソロネ)の君主の一人としている。 霊的な世界では聖バルトロマイと敵対する。 ベルゼバブのそばに、驢馬の姿で現れる事もある。 グリモアの一つ「ホノリウス」によると、水曜日に召喚される事になっている。 西方を支配し、大領主との交友を人にもたらす。 コラン・ド・プランシーによるとアスタロトは太陽の原理、アスタルテは月の原理と言う。 元は座天使(ソロネ)もしくは熾天使(セラフ)であった。 「失楽園」によるとアストレスという名で反乱天使の一人として登場する。 |