●アスタルテ● 出自:カナン神話 別名:アシュタルト 同一:セクメト、ハトホル、アシュター 前神:イシュタル、(一説によると)アストローチェ 字義:─ 容姿:雄牛の三日月型の角を身につけ、盾と槍で武装した美しい女性 もしくは雄牛の頭を持つとも言われる 家族:夫にセト、バアル、(エジプト神話によると)父にプタハ(もしくはラー) セム族の豊饒、生殖、戦争、闘争の女神。 アナトと共に王を守護し、セフメトから撒き散らされた病の悪霊を払う役割を持つ。 戦場においては、馬を操り、戦車で繰り出す。 エジプト神話体系にも取り込まれ、 潮の流れに巻き込まれて溺れそうになった所をエジプトの神々に助けられ、 プタハの養女として迎えられ、ファラオとファラオの乗る戦車を守護する神となった。 彼女は王を守る立場でありながら、セトと結合した為、ホルスの敵対者となった。 しかし一方でハトホルとも同一視される為、レーの娘ともされる。 バビロニアの女神イシュタルがカナンに伝わってアスタルテと呼ばれるようになった。 元々現地には名前の似た男神アシュタルがおり、 中世になるとこの神と融合し、その後アスタロトと変化していく。 |