●エディンム● 出自:シュメール、バビロニア 別名:エキンム 同一:─ 前神:─ 字義:「持ち上げられた物」 容姿:形はないが蠍や蛇によく化ける 死霊の一種。 非業の死をとげた人の霊や、死んだ後に正しい埋葬と追悼儀礼が行われなかった人の 霊等は地上に出現して人間にとり憑き、病気や災いをもたらすとされた。 遺骨が失われている様な場合は埋葬が出来ないので地上を徘徊する。 こうした彼等は悪魔祓いの対象になってしまう。 また、別の一説によると幽体離脱した者の魂であるとも言う。 本来姿がないものなので、何にでも変身できるが、蠍や蛇等不吉な物に化ける。 彼等が人間に覆いかぶさると、犠牲者は突然心臓や頭や体全体に痛みを感じる。 その辛さは食事ものどを通らないほどだという。 エディンムは生者の生気を吸い取って生きているとされる。 エディンムに唯一抵抗できるのは呪文の力だけである。 力のある神の名のもとに呪文を叩きつければエディンムは退散すると考えられた。 代表的なエディンムは以下である。 ガルラ、ナムタル、ディムメ、ディムメア、アル、アッハーズ、クアート・エチムミ、ラビス、 クビュ、ペル・ウウリ、アシャック、ラバス、マシュキムなどなどなど。 |