●疫病(えきびょう)のヌグオ●
出自:シベリア
別名:─
同一:─
前神:─
字義:「ヌグオ」=「神」
容姿:(ほとんどの場合)ロシア人の姿

シベリアでは疫病を神(悪霊)として扱う為、「天然痘のヌグオ」「チフスのヌグオ」と言った神が存在する。
そしてほとんどの疫病のヌグオはロシア人の姿をしている。
タイミル半島のエヴェンキ族では、天然痘のヌグオは髪の長いロシア女の姿をしている。
これはシベリアには無かった天然痘やチフスと言った伝染病が17世紀にロシア人によって持ち込まれた為。
それらに免疫を持っていなかったシベリア諸民族に猛威を振るい、全滅した村も幾つもあったと言う。
疫病のヌグオは寒さと昔話や叙事詩を苦手としている。
疫病が猛威を振るっているのに、語り部が幸せな話をすると、疫病のヌグオは病気を送っているのに人間は幸せそうだ、と退散すると言う。

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