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金雀枝(えにしだ)
別名:─
字義:スペイン語「イエニスタ」の転化
容姿:黄色い花をつける權木

まめ科の落葉低木。原産は南米。
謙虚さを象徴する。
ドイツの「五旬節の花」として聖霊降臨祭の飾りに使われる。
スコットランドでは、満開になればその年の穀物が豊作になると言われた。
イギリスでは魔女に好まれる植物だとされる。
魔女はエニシダの木でほうきを作り、深夜それで空を飛んだ。

シチリアの伝説によると、キリストが祈っている時、彼の側にあったエニシダが
ガザガザと音を立てて祈りの邪魔をした。
キリストを捕らえ様とする者達は、エニシダに隠れてキリストを探していた。
そこで、キリストは迫害者に囲まれている事を知り、エニシダに向かって
燃やされる時は、いつも大きな音を立てる様に、と言った。
トスカナの伝説によると、幼児のキリストを抱いたマリアが、ヘロデの兵士に
見つからない様、エニシダの茂みに隠れた事があった。
しかし、エニシダとヒヨコマメは大きな音を立て、その存在を知らせた。