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●エリニュス●
出自:ギリシア神話
別名:エウメニデス(善意の人々)、セムナイ・テアイ(厳かなる女神達)
同一:フリアイ、ディーライ
前神:─
字義:─
容姿:背中に翼、灰色の頭髪は蛇、醜い老婆の姿
家族:父にウラノス

複数形は「エリニュエス」。復讐の女神。
クロノスがウラノスのペニスを切り落とした時に流れた血が染み込んだ土から生まれた。
アクレト(休まぬ女、欲望)
メガイラ(妬む女、妬み)
ティシポネ(殺人を復讐する女、復讐)の三人姉妹。
最大で50人もの数がいると言われる物語もある。

特に親族間の殺人や不正行為を追する追及者として現れる。
手に松明と鞭を持って罪人を追い、狂気に至らしめる。
普段はタルタロス(冥界)に居て、永劫の罰を負う人間や神を責め苛んでいる。
また一方で、多産や豊穣をもたらす存在であるともされる。

ミュケナイ王妃クリュタイムネストラは夫アガメムノンを殺した。
彼等の息子オレステスは復讐の為に母を殺した。
この時エリニュスが現れ、オレステスを追い掛ける。
アポロンがオレステスの罪を清め聖地デルフォイで庇護しても、エリニュスは現れる。
アテナイの法廷アレイオス・パゴスで裁判をする事で、ようやくエリニュスは去った。