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●エリュシクトン●
出自:ギリシア神話
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:─
家族:子にムネストラ

国王。
女神デメテルに捧げられた森の神木を伐採しようとした。
デメテルは森の巫女に姿を変えて穏やかに忠告したが、まったく取り合わず、
怒ったデメテルは変身を解き、彼に神罰を下した。
罰として無限の飢餓感に取り付かれたエリュシクトンは国の財力を食欲で食いつぶし、
国を追われ、娘のムネストラと共に放浪の旅へと出た。
ムネストラは変化の術を心得ていたので、エリュシクトンは各地で娘を売り、
売られたムネストラは変身して逃げ出し、父の元へ帰っていた。
ところが、ある日ムネストラは売られた先から戻ってこなくなった。
金も食料も尽きたエリュシクトンは、飢えに耐え切れなくなり、自らの体を食べ始めた。
最後に唇だけが残り、その唇を飲み込んで消えてしまったと言う。