●インドラ● 出自:インド神話、ヒンドゥー教 別名:─ 同一:帝釈天 前神:─ 字義:─ 容姿:髪と全身は茶褐色(又は黄金)、二頭の馬が曳く黄金の戦車に乗る 家族:妻にインドラーニ 戦神。雷神。好色な性格から豊穣神としての面もあった。 ソーマを力の源とする。天宮スワルガに棲む。従者にマルト神群。 雷を象徴するヴァジュラを武器とする。 「リグ・ヴェーダ」の中ではミトラと並ぶ最も人気の高い神で、全体の四分の一に当たる 250以上もの賛歌がインドラに捧げられている。 若き日に天の水をせき止めて独占していたヴリトラを退治し、三界の王となった。 また、ヴェーダの神々の天敵であるアスラを制圧した事でも知られ、 これはアーリヤ人によるドラビダ人制圧の歴史を現していると言う説もある。 しかし10世紀頃ヒンドゥー教の時代になるにつれ神としての地位は落ち、 ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌの下に置かれるようになる。 インドラはバラモンの血を引くヴリトラを殺した罪を背負い、それ故ブラフマンの教えを なかなか理解しない為に、新たに人気を得た新しい神々に負けてしまったとされる。 「プラーナ」によると性的放縦とソーマを飲みすぎた事がインドラ堕落の原因としている。 天界の王として君臨していたが、自分の地位を脅かしそうな苦行者の元へアプサラスを 送って修行の邪魔をさせていた。 仏教に取り入れられ帝釈天となった。 |