●イオ● 出自:ギリシア神話 別名:─ 同一:イシス 前神:─ 字義:─ 容姿:美人 家族:父にイナコス、ゼウスとの間の子にエポパス ニンフ。一説によるとアルゴスのヘラ神殿の巫女。 「ゼウスに身を任せなければ国民が全滅する」という神託を受ける。 ゼウスは河のほとりを散歩していたイオを一目で気に入り、黒い雲で身を隠し交わった。 雲が消える前にイオを牝牛に変え、ヘラの目をごまかそうとした。 しかしヘラはゼウスの企みを見抜き、牝牛を自分にくれるように主張し、手に入れた。 そして牝牛を百目のアルゴスに番をさせた。 ゼウスはイオを哀れと思い、ヘルメスをつかわせる。 正面から戦ってもかなわないと判断したヘルメスはアルゴスに笛を使って催眠術をかけ、 その目を全て眠らせると首を刎ねた(もしくは石でつぶした)。 逃げ出したイオに、ヘラは復讐の女神を虻にしてイオを追わせた。 これが元で今でも牛は尻尾で追いきれない虻に悩まされている。 イオは父イナコスの元へ行き、蹄で地面に字を書いて自分の事情を伝える。 逃亡中、山の頂に縛り付けられたプロメテウスに会い、 ナイル川に行け、等の予言を与えられたと言う。 イオは追われながらボスポラス海峡を渡り小アジアを越えてエジプトへ渡った。 イオが渡った海峡はイオニア海といい、ボスポラス海峡とは牝牛の渡り場という意味。 エジプトに渡る頃になるとヘラも怒りをおさめ、イオは元の姿に戻る事が出来た。 イオはエジプトのイシスとなり、ゼウスとの子であるエポパスはアピスと呼ばれた。 |