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●一本ダタラ●
出自:日本→和歌山県→叔母ヶ峯、奈良県果無山
別名:─
同一:雪入道、雪ん坊
前神:天目一箇神
字義:「大人」、鍛冶師が金属を溶かす際使用するフイゴの事をタタラと呼ぶ為とも
容姿:一本足で一つ目、手が二本ある巨人

雪の降った翌朝、雪の上に足跡を残していく妖怪。
足跡は30cm程の巨大さで、片足だけの足跡が続いている。
ダイダラと同じに「大人」を意味すると言われるが、
鍛冶師が金属を溶かす際に使用するフイゴの事をタタラと呼ぶ為、
タタラ師(鍛冶師)と関連付けられるとも。
鍛冶師は溶解する鉄の輝きを見続けるので片目がつぶれ、
フイゴを踏み続ける為片足が萎えるとされる。
それらの事から一本ダタラは鍛冶師の神天目一箇神の堕ちた姿、もしくは亡霊とされる。

紀州熊野(和歌山県)の奥に続く叔母ヶ峯に出現する。
師走の20日(果ての20日という)にこの山に入ると出会う。
奈良県の果無山にも出、こちらは7、8歳の子供の片足だけの足跡が残る。