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●イタコ●
出自:日本→東北地方→津軽南部地域
別名:イタコマチ
同一:─
前神:─
字義:下記参照
容姿:─

地方巫女の呼称。
特に死霊の降霊術「口寄せ」に精通している。
イタコという言葉は市子(いちこ)の言葉が変化した物だとか
アイヌ語のイタク(語る)という言葉に東北地方の愛称「〜コ」が合わさった物、
新仏の戒名を板に書いて祭るので「板コ」だという説がある。

イタコと言えば恐山。
恐山は青森県下北半島中心部にあり、日本の三大霊山の一つに数えられる。
東北地方には「死ねば恐山に行く」という言葉があり、恐山には魂が集まる。
恐山以外にもイタコはいるが、「恐山以外のイタコはイタコではない」という風潮もある。

イタコは多くが盲目で、基本的に初潮前に盲人になった娘がイタコになる資格を得る。
少女は師に付き従い経文や祈祷、占い等の修行や精神鍛錬を4〜5年程行い、
これを神憑けと呼ぶ。
神憑けの儀式は少女がイタコとしての資格を得たかどうか彼女の持つ
守護神または守護仏に問う物。少女はここで始めて降霊を行う。
成功すれば少女は守護神や守護仏の加護の元、イタコを名乗る事を許されるが、
失敗した場合は更に修行を積む。
この後師から独立し、一人で生計をたてる様になる。
イタコの主な仕事は家々の求めに応じ彼岸や盆に死者の供養をしたり
祭祀に呼ばれて儀式を行う事で、他に占いもする。