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陰摩羅鬼(おんもらき)
出自:日本、「太平百物語」、「今昔画図続百鬼」、「清尊録」
別名:隠魔羅鬼とも表記
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:鶴(あるいは鷲)に似ていて、色が黒く、人面

口から青い炎を吐き、人間に似た薄気味悪い甲高い声で鳴く妖怪。
新しい死体から出る気が変じて生まれ、
十分に供養を受けなかった死体から生まれるとされる。
寺に現れては、読経を怠っている僧に苦悩を与える。
また僧でなくても怠け者の前に現れる。

「太平百物語」によると、宅兵衛という者がうたた寝している所、宅兵衛を呼ぶ声が。
見ると、鷲に似た黒色の鳥が人の様な声で鳴いている。次第に鳥は頭の方から消えた。
宅兵衛が長老に聞くと、「今寺に死体が仮に置いてありそれが原因だろう」と言った。
「今昔画図続百鬼」では「清尊録」からの引用として登場する。
羽を抜かれた鶴のような鳥の姿をしている。