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御白様(おしらさま)
出自:日本→東北地方
別名:御白仏、オシトケ
同一:オコナイ様、オンシメ様、オンシメイ様
前神:─
字義:蚕
容姿:約30cm程の桑や竹の棒に布の衣服(オセンダク)をつけた男女一対の形
   顔は黒墨で描かれるか、彫られる
   衣服を頭からかぶった「包頭型」と頭を出した「貫頭型」がある

東北地方で民間に信仰される養蚕の神。または目の神でもある。
地域によっては家の神、同族集団の神、また地域の神であったりもする。
ふりかかる災難を予告したり、疫病や害毒等から一家全体を守る。

普段は神棚の祠に納めておくが、春秋の祭日には出し、神饌を供える。
祭事は正月16日、3月16日(命日、縁日と呼ぶ)に行われ、「オシラ祭り」と呼ばれる。
イタコがオシラ祭文を唱えながら二体の御白様を手にとり動かし豊作を祈願する。
この時のオシラ祭文では御白様の由来と養蚕の起こりが語られる。
御白様を宙に舞わせる事を「御白あそばせ」という。
また、女性だけの会合「オシラ講」を行う。
12月16日に御白様の年取りと言い、この日寝静まった夜更けオセンダクを着せ替える。
その際に御神体を直視すると目が潰れてしまうと言う。
出稼ぎの際にこの着古したオセンダクを持っていくと、怪我にあわない。
元来子供が好きで、肉食、二足、四足、鶏卵を嫌う神。
これを犯すと口が曲がり、家族を祟り、どこかへ飛んで行ってしまう。