●おとら狐● 出自:日本→愛知県→三河長篠城 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:─ 容姿:左目、左足をを負傷した狐 狐の妖怪。人に憑くとされ、多くの場合病人に憑く。 憑かれた者はわけのわからない事を口走ったり、狐の真似をしたり、 おとら狐の身の上を話したりした。 それによると、おとら狐は織田、徳川軍と武田軍が戦った長篠合戦を見物していた際に 流れ弾で左目を負傷し、更に信州の犀川で昼寝をしていた時に左足を狙撃されたという。 この為、おとら狐に憑かれた者は左目から目やにがあふれ、左足が悪くなる。 元々は長篠城の守護神として本丸の祠に祀られていた。 ところが長篠城が廃城になってしまい誰からも忘れられ、祠は荒れ果ててしまった。 それを恨めしく思い、人にとり憑く様になったのだと言う。 赤飯や油揚げが好物。好物を与えて祈祷し車で村境まで送り振りはたくと落ちる。 また犬神を使う方法が一番有効だとされる。 |