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●お露●
出自:「牡丹灯籠」
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:20歳位の美女

怪談「牡丹灯籠」に登場する女幽霊
天文(1532〜55年)の頃、京の五経のあたりに萩原新之丞という男が住んでいた。
盆の入りの夜、家の前に亡き妻をしのんで経を読んでいた。
すると、一人の美女と童女が歩いてきた。
彼女がお露で、童女の手には牡丹の絵が入った灯籠を持っている。
新之丞が美女を眺めていると、美女は新之丞に家まで送ってほしいと懇願する。
新之丞は美女を自分の家にあげ、酒を飲み、深い仲となる。
美女は翌日の晩も、その次の晩も新之丞の家を訪れた。
二十日を過ぎた頃、隣の老人が新之丞の行動を不信に思い、新之丞の家を除き見た。
すると新之丞はミイラの様な女に恍惚とした表情でほお擦りしていた。
翌日老人は新之丞に忠告し、新之丞は女の家があると教えられた場所を訪ねた。
そこには家などなく、牡丹の絵が描かれた灯籠が吊るされた墓があるだけだった。
新之丞は修験者の薦めに従い、門に護符を貼った。
すると美女は現れなくなったが我慢できなくなり、墓前に足を向けた。
辺りは暗闇に閉ざされ、美女が現れると新之丞はとり殺されてしまった。