● 出自:日本→愛媛県、北九州、「好色一代女」 別名:ウゴメ、オゴメ 同一:船幽霊、赤抱かしょ、児を抱かしょ、姑獲鳥、青鷺火 前神:─ 字義:─ 容姿:出産による出血で腰より下を真っ赤に染めた姿。赤子を抱いている 死んだ産婦の幽霊。 橋のたもと、道の端、海岸、寺の入り口等に現れる。 通りかかる人に赤子を抱いてくれる様に頼む。 しかし抱いた赤子はだんだんと重くなってゆく。 絶えられない程の重さになった赤子を良く見ると、大きな石や石塔であったり、 重くなった赤子に耐え続けると産女から感謝され、怪力や金銀財宝を授かる。 愛媛県の言い伝えによると、夜更けに海岸から聞こえてくる赤子の声を産女と呼ぶ。 その鳴き声を聞くと足がもつれて歩けなくなってしまう。 草履を投げて「これがお前の親だよ」と言うと鳴き声はやみ、足のもつれも治る。 北九州では船幽霊を産女と呼ぶ。 柳田国男によれば、産女の多くが浜や渚に現れる事が多かったので混同したようだ。 江戸時代には中国の姑獲鳥と混同される。 「好色一代女」によれば、赤ん坊の姿。水子であるとされる。 |