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海女房(うみにょうぼう)
出自:日本→三陸、島根県、「大和本草」
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:鱗と水掻きを持った女性

海に棲む女性の妖怪。
陸地に上がっても数日間は死ぬ事はない。

三陸の言い伝えによると、ある時海に出た男達が帰らない事があった。
これを心配した妻達は巫女に安否を占った。
そこに人間の女に化けた海女房が風呂敷包みを持って現れた。
物売りだと思った妻達はそれ所ではないと言うと、女は笑いながら包みを開けた。
中から猟師の生首が五つ現れた。
海女房は時化で溺れ死んだ者達の首を持って来てやった、私が殺したのではない、と
言い残して去った。
妻達は悲しみのあまり海に身を投げ、海女房になった。

島根県平田市うつぷるい島の言い伝えによると、子連れで現れた。
家の中にある桶の中の塩漬けの鯖を食べ荒らした話が残る。