●ウパニシャッド● 出自:インド 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:「近くに座す」 サンスクリットで書かれた一連の書物で、一般には奥義書と訳される。 約200以上ある書物の総称。 各ウパニシャッドは仏教以前から存在した物から、16世紀に作られた物まであり、 成立時期もまちまちである。 ウパニシャッドの語源について、「近くに座す」ととるのが一般的。 それが秘儀、秘説といった意味になり、現在のような文献の総称として 用いられる様になったと広く考えられている。 後世の作であるムクティカー・ウパニシャッドにおいて108のウパニシャッドが 列記されている事から、108のウパニシャッドが伝統的に認められてきた。 その中でも十数点の古い時代に成立した物を特に古ウパニシャッドと呼ぶ。 多くの古ウパニシャッドは紀元前500年前後に成立し、 ゴータマ・ブッダ以前に成立した物と、ゴータマ・ブッダ以後に成立した物とがある。 古ウパニシャッドはバラモン教の教典ヴェーダの最後の部分に属し、 ヴェーダーンタとも言われる。 |