● 別名:(古歌によると) 字義:「う」=「兎」、「さぎ」=「 容姿:長い耳を持つ ウサギ科の哺乳類。 素早い。 野生のものと家畜のものとがあり、野生のものは作物に害をなす害獣。 肉、毛、毛皮を利用する。 鳥類とみなされた為に一羽、二羽と数える。 尻に九つの孔があり、両性具有であると信じられ、穢れた動物と考えられた。 その為、日本や中国、スウェーデン等では妊婦が兎肉を食べる事を忌んだ。 もし食べれば欠唇、もしくは兎唇の子が生まれると信じられた。 兎の血を丹、蜜と混ぜ合わせ百日間蒸した物を二丸ずつ百日続けて服すると 神女二人が現れ、使役出来る様になると言う。 兎の四足と黒鳥の首を併せて身につければ、死をも恐れない無双の戦士となる。 それを腕につければどこへ行っても無事に帰る事が出来る。 また、これに鼬の心臓を加えて犬に食べさせればその犬は狂暴になり、 殺されても人に従わない程であると言う。 「甲子夜話」によると、平戸では兎が麦畑を荒らすのを防ぐ為に 「狐の業と兎が申す」と書いた札を畑に立てたと言う。 これを見た兎は狐が怒るのを恐れてその後畑を荒らさなくなると考えたと言う。 |