●ウィル・オ・ウィスプ● 出自:ヨーロッパ 別名:ウィル・ウィズ・ウィスプ、ウィリー・ウィスプ、ウィル・オ・ワイスク 同一:鬼火、ジャックランタン、死の蝋燭、ジェニーの燃える尻尾、スパンキー、 藁束のジョーン 前神:─ 字義:「(点火用の)一握りの干草を手にしたウィリアム」 容姿:鬼火の一種 総じて「イグニス・ファテュウス」もしくは「イグナス・ファチュアス」等と呼ばれる火で、 その意味は「愚かな火」。 この鬼火の正体にも諸説あり、 ・悪戯好きの妖精の仕業説 ・生前犯した罪の為に安らかなる眠りが許されぬ魂説 ・洗礼前に死んだ子供の魂説 ・死の予兆説 ・幽霊が現れる前兆説 等がある。 一説に、かつてウィルというひどい鍛冶屋の悪人がいたが他人に恨まれ殺された。 彼は死後聖ペテロを騙し、生まれ変わって第2の人生を生きる事になった。 しかし彼は、それでも悪事を繰り返した。 その為結局天国にも地獄にも行けずに、現世をさ迷う事になる。 それに同情した悪魔が、彼に地獄の業火から少しの炎を分け与えた。 この炎がウィル・オ・ウィスプだとされる。 これを追いかけるとたいていろくな目には合わない。 海に浮かぶ鬼火を追いかければ途中で消えてしまい進路を失って暗礁に乗り上げる。 また歩いて追えば沼に落ちたり、崖に落ちたりする。 |