●ウィサケジャック● 出自:ネイティヴアメリカン(アルゴンキン族) 別名:ウィサカ 同一:─ 前神:─ 字義:─ 容姿:─ 家族:両親、弟が一人 キックアポー、クリー、フォックス、ポタワトミを含む アルゴンキン系部族の神話伝承に登場する人物。 オジブワ族の英雄ナナブッシュに類似した性格を持つ。 ある女性が二人の息子を産み、その長子がウィサケジャックであった。 ある日夫は妻が何匹もの蛇と交わっている所を目撃してしまい、 息子達に逃げる様に命じた。 怒りに任せて蛇達を殺し、その血を妻に飲ませた後、彼女の首を切り落とし 天空へ逃げていった。 怒り狂った妻は、自分の尻に息子達を追わせ、頭部は夫を追った。 尻は海岸で息子に追いついたが鶴が彼等を引っ張りあげ、向こう岸まで安全に渡した。 それから鶴は母親(既に身体は元通りになっていた)を引っ張りあげ、 川に落とすと彼女はチョウザメになった。 母親の手から逃れたウィサケジャックは弟を置いて怪物退治の冒険に旅立った。 彼が留守の間、弟は狼となったが、ウィサケジャックが留守の間海蛇達に 殺され、その生皮は扉の蝶番に使われてしまう。 弟の悲運を知ったウィサケジャックは敵とばかりに海蛇の洞穴を荒らし、 彼等の首長を殺したが、格闘している最中に、海蛇達は世界に洪水を引き起こす。 ウィサケジャックはいかだを作って生き残り、幾つかの大地を取り出す為に 水潜り鳥を送り、新たな世界を創造した。 |