●ヴァルキュリア●
出自:北欧神話、「ニーベルンゲンの指輪
別名:オーディンの乙女達、白鳥の乙女達、ワルキュリア
 英語:ヴァルキリー、ワルキリー、ワルキューレ、ドイツ語:ヴァルキューレ
同一:イディージー、ディース
前神:─
字義:古ノルド語「戦死者を選ぶ女」「虐殺の選択者」
容姿:多くの場合、兜をかぶって手に槍を携え空飛ぶ馬に乗って天を翔る乙女の姿
家族:父にオーディン(ヴォーダン)、母にエルダ、(一説によると)父にオーディンによって召された人間や巨人

命をかけて戦っている勇者達の中で、死すべき運命となっている者の息の根を止める。
死体を馬の鞍に積んで、ヴァルホル(ヴァルハラ)まで運び込む。
ヴァルホルでは再び勇者達に生が与えられ、彼等は神々の兵隊となる。
彼女達は歌を歌ったり、舞を舞ったりして神々の兵隊、エインヘリャル達を接待する。
北欧の神界はもともと地上にあったが、キリスト教伝来により天空にあるとされる。
その時にヴァルキュリアも「白鳥の羽衣」によって空を飛ぶことが出来るとされ、白鳥に変身出来るともされた。
戦の時以外では、ヴァルキュリアは歌を歌いながら機を織る。
機の重りは人間の首で、糸ははらわた、糸巻きは槍、梭は矢で、筬や打ち板は剣や楯。
赤い糸で織られたその布は織りあがってみると死体の様な灰色をしている。
この布の中に勇者達の運命を織り込み、次の戦の勝者と敗者を決定する。

ワーグナー「ニーベルンゲンの指輪」によると、ヴォーダンとエルダの娘達とされる。
その使命は北欧神話のヴァルキュリアとほとんど同じ。
しかしヴァルキュリアと違い戦死者の決定権は持っていなかった。
ヴォータンの命令に背いたブリュンヒルデは神々の世界から追放された。

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