●ヴィヴィアン● 出自:フランス、アーサー王伝説 別名:ビビアン、湖の貴婦人 同一:ニーニアン、ニーマン、ニミュエ、ニムエ 前神:─ 字義:─ 容姿:美しい女性の姿 精霊。アーサーに名剣エクスカリバーを授け、王の死に際しては、 妖精の国アヴァロンへと誘う役目を果たした。 アーサーの助言者であるマーリンを誘惑し、魔法の秘伝を聞きだした。 そして聞き出した魔法で彼自身を永遠に閉じ込めた。 ヴィヴィアンがマーリンに愛想をつかしてしまった為だと言われているが、 逆にマーリンに対する愛が激しくなり過ぎて マーリンを一人じめするために閉じ込めたという説もある。 アーサーはそれ以後マーリンの助言を得られなくなる。 これはケルトの異教からキリスト教の変遷と共に語られる事が多い。 フランスの蜃気楼の湖にある館で、多くの騎士や召使いと共に住んでいる。 その為湖の貴婦人とも呼ばれる。 彼女はアーサー王の円卓の騎士の一人ランスロットの守護精霊としても有名であり、 湖の岸辺にいた幼いランスロットを館へ招き育てた。 その為、ランスロットは「湖の騎士」と呼ばれる。 彼が18歳になると具足一式を揃えアーサー王の宮廷に連れて行き、騎士にして貰う。 一説によればランスロットと王妃の中を取り持ったとも。 マロリー「アーサー王の死」によるとヴィヴィアンはフランスの湖の貴婦人で、 アーサー王にエクスカリバーを授け、王の死の際にアヴァロンへ誘った貴婦人とは別人で そちらの貴婦人をニミュエ(ニーニアン、ニーマン、ニムエ)としている。 |