●化(ば)け草履(ぞうり)
出自:日本
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:手足の生えた草履

付喪神の一種。履物を粗末にする家の草履が化けた物。
ある晩、履物を粗末に扱っていた家で、カラリン、コロリン、カンコロリン、まなぐ三つに歯二ん枚という声がして、次の晩も聞こえてきた。
家人は怪しみ、三日目の晩、正体を見極め様と布団の中にもぐって息を殺し待っていた。
いつもの時刻に例の声が聞こえてきたので、戸の隙間から覗いて見た。
すると化け草履がいつも履物を投げ棄てておく物置の中へと入っていくのが見えた。
人によっては、古い草履でも何を言っているのか聞こえるそうだ。

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