●パエトン●
出自:ギリシア神話
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:─
家族:父にヘリオス(もしくはアポロン)、母にクリュメネー

神と人間のハーフ。人間として母子で暮らしていた。
ある時、友人に自分の父親が太陽神である事を自慢した。
信じてもらえず嘘つき呼ばわりされ、太陽神の駆る馬車を走らせてみせる、と約束した。
そこで、パエトンは父親に会いに神殿へ。
馬車を操る約束を何とかとりつけ、パエトンは早速馬車を走らせた。
その姿を友人達にも見えるように地上に接近するが、進路を変えると馬が大暴走。
大地に近付いては大地を火だるまにし、天に近付いては天を焦がした。
この際、熱でエチオピアの民は肌が黒くなり、サハラ砂漠が誕生した。
地上に沸き起こった悲鳴に気が付いたゼウスがやむなく雷光でパエトンを撃ち殺した。
ゼウスは地上に火を消す為に洪水を起こした。
パエトンの無残な亡骸はエリダヌス川に受け止められた。
パエトンの親友キュクノスは川に沈んだパエトンの亡骸を延々と探し続けたので、ゼウスはこれを憐れんで彼を白鳥に変えて白鳥座とした。
パエトンの姉妹は彼の死を嘆き悲しみ、この川のほとりでポプラの木に変じた。
姉妹の流した涙は琥珀となって、海底に沈んでいると言う。
息子の死を悲しんだヘリオスの願いで、エリダヌス川はテリダヌス座となった。

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