●パリス●
出自:ギリシア神話
別名:アレクサンドロス
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:─
家族:父にプリアモス、母にヘカベ、兄にヘクトル、妹にカッサンドラ、妻にオイノネ、ヘレネ

トロイア王子。
出生時の名前はアレクサンドロス。
アレクサンドロスを産む時、ヘカベは、自分が燃える木を生み、それが燃え広がってトロイアが焼け落ちるという夢を見た。
ヘカベが夢占い師にこの夢のことを告げると、彼は「この子は災厄の種になる」として、殺す事を勧めた。
プリアモスは家来に、アレクサンドロスを連行して殺す様命じた。
家来はアレクサンドロスを殺すにしのびず、イデ山に捨てた。
捨てられた子は、羊飼いに拾われて、彼からパリスと命名されて育てられた。

成長したパリスは、ニンフのオイノネを妻とし、イデ山で羊飼いをしていた。
ある日、イデ山にいたパリスの元に、ヘラ、アテナ、アフロディテがやって来て、誰が一番美しいか判定させようとした(パリスの審判)。
パリスは、この世で一番美しい女を妻にくれるというアフロディテが最も美しいとした。
アフロディテは、船を作ってスパルタに赴き、ヘレネをさらって妻にする様にと命じた。
パリスは言われた通りに実行し、オイノネを捨ててヘレネを妻にした。
そこでヘレネの夫メネラオス、メネラオスの兄アガメムノンらは、ヘレネを取り返すべく、ギリシア中の英雄を募ってトロイアに攻め寄せた。
これらの英雄はアキレウス以外はヘレネに結婚を申し込んだ男達。
ヘレネの父テュンダレオスは、彼らの中の誰を結婚相手に選んでも、それ以外の男達の恨みを買う恐れがある為、
あらかじめ「誰が選ばれるにしても、その男が困難な状況に陥った場合には、全員がその男を助ける」という約束をさせていた。

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