●ベヒモス●
出自:ユダヤ教キリスト教
別名:ベヘモト、ベヘモット、べヒモト、ベヒーモス
同一:レヴィアタンバハムート
前神:(一説によると)エジプトのファラオ
字義:ヘブライ語「獣」の強調複数形、「牛の中の牛」
容姿:ヒマラヤ杉の様な尾、青銅の様な骨、鉄の棒の様な足を持つ巨大な河馬に似た姿
 ジェイムズ・トムスン「四季」によると、犀に似た姿

が人間を創造した時に一緒に創った怪物。
誰にも捕まえる事は出来ないし、打つ倒す事は出来ないとされている。
数多くの動物を引き連れ、山に上って草を食べる。
一つの川の流れが無くなってしまうほど水を飲む。

旧約聖書ヨブ記」には、
「見よ、ベヘモットを。 お前をつくったわたしはこの獣をもつくった。」
「見よ、腰の力と腹筋の力を。尾は杉の枝の様に撓み、腿の筋は固く絡み合っている。
骨は青銅の管。骨組みは鋼鉄を組み合わせた様だ。これこその傑作。」
と、とてつもなく巨大なベヒモスを創った事をが自慢している。
旧約聖書儀典エノク書には、
「その日、二匹の怪物が分離され、雌はレヴィアタンと名づけられ、海の泉の深遠に住むであろう。
だが、雄はベヒモトと呼ばれ、それはデンダンと名づけられた茫漠とした砂漠をその胸で占領するであろう」
との記述がある。
ユダヤ伝承によるとレヴィアタンとベヒモスが共に海に棲むと水が溢れてしまう為、ベヒモスは陸に棲む事になったと言う。
終末の日にレヴィアタンを殺し、に許された人々の食料とする。
ベヒモスも食料として殺されると言う説もある。
大洪水の際、ノアの箱舟に乗り現在も生き続けているとされる。

中世ヨーロッパでは闇を司る悪魔とされた。
威張っているが、鈍重で愚昧。
がっしりと逞しく、美食や大食を専門領分とする。
スペンサーの七つの大罪の対応悪魔のリストによると、「強欲」を司る。
一説によると、ヘブライ人を迫害したエジプトのファラオを元にしていると言われる。

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