●ベルフェゴール●
出自:ユダヤ教キリスト教
別名:クレピリュス、プリアポス
同一:─
前神:バアル・ペオル
字義:─
容姿:女性の姿
 コラン・ド・プランシー地獄の辞典」によると、洋式便所に腰掛けた角の生えた全裸の男性

元々はカナンの豊穣を司るバアル神の尊称「バアル・ペオル(フェゴール)」。
古代では排泄物は金銀財宝の象徴(=豊穣)であった。
これが転化して後の悪魔学者の解釈で悪魔の名とされたと言われる。

ユダヤ教によると、アンモン人がペオル山で崇拝した魔人。
人間の排泄物や椅子式便器を奉献し、祀ったと言う。
その為、屁の神クレピリュスや、男根の形をした生殖の神プリアポス等と同一視される。
一説によると人間が生贄として捧げられ、彼に仕える神官達がその肉を食らった。

堕天する以前は権天使(プリンシパリティ)の君主であった。
優れた発明の才能と疫病を撒き散らす力を持つ。
ヨルダン川に登場した際には、付近の住民が二万四千人も死んだと言う。
「フェゴール」には割れ目、裂け目の意があり彼は常に口を開けっぱなしにしている。
ある時悪魔達の間で人間に幸福な結婚が存在するかどうかと言う論争が起きた。
本当の意味での幸福な結婚があると言う事に否定的なベルフェゴールはそれを確認する為地上に派遣された。
彼は地上で色々な事を経験し、幸福な結婚等この世には存在しない事を確認した。
そこから、人間嫌いの悪魔であるとされる。
地獄の大使としてフランスに遣わされ、パリの守護悪魔になった。
女性に売春や姦通を行わせる。
ビンスフェルトの七つの大罪の対応悪魔のリストによると、「怠惰」を司る。

五十音順トップへ
出自別トップへ
種族別トップへ
トップへ
inserted by FC2 system