●ヘルハウンド●
出自:イギリス
別名:ブラックドック、モーサドューグ
同一:─
前神:─
字義:「地獄の猟犬」
容姿:子牛ほどの大きさで闇色の毛と角を持つ
 大皿の様に大きく燃えさかる目をして鼻からも火を噴いている
 無頭という説もある

夕暮れ時になると、水辺や十字路や教会の墓地に現れる。
死の前兆として人の前に現れるとも言われる。
触った者やヘルハウンドを目撃しただけで死に至る。
退治する事は出来ないが、水が流れている所はたとえ橋があっても渡れない。
敬虔なる祈りにもヘルハウンドを退ける力がある。
また、ヘルハウンドは触ってみても感触が無い。
爪跡が残ったりという話も残されている。
爆発物とも関係が有り、姿を消す際には強烈な閃光を伴う。
炎が吹き消されるように一瞬で掻き消え、後に硫黄臭が残る。
ヘルハウンドがよく使う道として直線に長く伸びた道路を「黒犬街道」と呼ばれる。
この黒犬街道をまたいで家を新築してしまった場合、ヘルハウンドは迂回はしないので、たいてい家の角を壊して行く。
まれに建物を壊す音だけ発する。
ほとんどの場合は一匹で現れるが、たまに群れをなして天空や草原を走りまわる。
この現象は「ガブリエルの猟犬」と呼ばれる。
率いているのは魔女とも魔王とも言われる。
人間のを狩りに来ていると伝えられる。

キリスト教時代には悪魔の化身とされた。
を冒涜したり気安く地獄を引き合いに出す者を罰する役目も負った。
一部の地域(サマセット、アイルランドの一部)では子供の守り神とされていた。

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