●ヘルメス哲学(てつがく)
出自: 
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─

神人ヘルメス・トリスメギストスに帰せられる秘教的思想伝統。
紀元前後5〜6世紀の間にエジプトでピュタゴラス主義、プラトン主義、ストア主義、密儀宗教、グノーシス主義、占星術
錬金術等を摂取、統合して成立したと見られる。
史料の総称が「ヘルメス文書」。
生気論、化生論的世界観、ミクロコスモス=マクロコスモスの照応説、天体の作用力とその操作可能性の主張等に特色がある。
イスラム圏、ヨーロッパにも浸する。
特にマルシリオ・フィチーノによる「ルプス・ヘルメティクム(ヘルメス選集)」のラテン語訳は大きな影響力を持った。
近代科学成立への寄与を強調するイェイツのような学者もいる。
19世紀以降のロマン主義、象徴主義等芸術運動に霊感を与えた。

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