●フェンリル●
出自:北欧神話
別名:─
同一:ガルム
前神:─
字義:「地を揺るがす者」
容姿:巨大な狼
家族:父にロキ、母にアングルボザ、弟にヨルムンガンド、妹にヘル

「不幸をもたらす三兄妹」の長兄。
この三兄妹は神々に災いを成すという預言がなされた為、神々は捕獲する事に決めた。
まず始めに神々はフェンリルに力試しをしないかと持ちかけ、レージング(皮の戒め)という足かせをつけさせた。
しかし、フェンリルは簡単に壊してしまう。
次にドローミ(筋の戒め)という足かせをつけたが、これもフェンリルは壊してしまう。
困り果てた神々は、ドウェルグに依頼しグレイプニル(飲み込む物)という縄を作らせた。
これは、猫の足音、魚の息、女の髭、熊の腱、山の根、鳥の唾液によって作られた、強いだけでなく柔軟に伸びる魔法の足かせであった。
(これらの材料は、今でもドウェルグ達が保管している為、滅多に見付からない)
今までの足かせとは違うグレイプニルを見たフェンリルは用心し、縛られてもいいが、誰かが口に手を入れる事を要求。
そこでティールが進み出、彼の口に手を入れた。
フェンリルが渾身の力で引きちぎろうとしてもグレイプニルは切れない。
だまされたと気づいたフェンリルは、ティールの腕を噛み切り、神々を襲おうとした。
しかし、口の間に槍(もしくは剣)をおかれて、それも果たせない。
そしてフェンリルは地中へと封印された。

フェンリルの身体は日増しに大きくなり、口を開くと上顎と下顎が天と地に届き、目や鼻からは炎を吐く。
ラグナロクでは神々の王オーディンを、そして世界をその巨大な口で呑み込む。
しかしヴィーザルに引き裂かれて死ぬ。

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