inserted by FC2 system

●ガブリエル●
出自:ユダヤキリスト教
別名:神はわが力なり、受胎告知の天使、復活の天使、慈悲の天使、復讐の天使、
    死の天使、黙示の天使、真理の天使、エデンの園の統率者
同一:ジブリール
前神:─
字義:「神の英雄」「統率者(ガブリ)+英雄(ギボル)」
容姿:左手には真理と正義を表わす剣を持ち左手には公正さを象徴する天秤を持つ
    甲冑を身にまとい、バケツ型のかぶとをかぶっているとも

四大天使の一人で、水、北を司る熾天使(セラフ)もしくは大天使(アークエンジェル)
「想像」を霊力とし、「節制」を美徳とする。百合の花をシンボルとする。
一般に天使はノンセックスな存在として認識されているが、中世以降の絵画等では
七大天使は男性的特徴を備えているが、このガブリエルは例外である。
トビト書において、「神の玉座の左側」にガブリエルが立っている。
当時のユダヤ人の習慣では主人の左側に座を占めるのは女性とされている。
これがガブリエル女性説の根拠である。

光の天使とされる。
バビロニアでは死の天使とされ、特に若い人の生命、聖地の死の天使の役割を持つ。
モーセを埋葬した天使の一人。慈悲とあがないの天使。
天の財宝を守る役割も持っている。天国の財政を任されている。
イスラエルの守護天使の一人。火と雷の支配者。
ガブリエルの身体は火で出来ているとも言われる。
神の処罰者としての役割も与えられている。
冬を司り、清浄な白い光を発している。
母親の胎内にいる間の守護者でもある。
熾天使(セラフ)の指揮官であるとも言われるが、これは諸説ありはっきりしていない。

ガブリエルはユダヤ王ヘロデの時代、祭司ザカリアと不妊で悩むその妻エリザベトの
前に現れ、イエスの洗礼者になるヨハネの誕生を告知する。
エリザベトが妊娠6ヶ月目の頃、ナザレの町のダヴィデ家のヨゼフの婚約者で
処女のマリアの元へ出向き受胎を告知した。
子供は男で偉大な人になりいと高き方の子と言われる、イエスと名づけなさいと。

最後の審判の日にそれを知らせるラッパを吹きならす天使として知られている。
ガブリエルがソドムとゴモラを壊滅させたという説がある。
イギリスのヘルハウンドの群れをガブリエルの猟犬という。
イスラム教では上記のガブリエル女性説が完全に否定されている。
通俗的な文書によると、ガブリエルは一度神に見放された存在で、悪魔とされている。
これは教会には採用されてはいない。

カバリストや魔術師達の思想であるセクンダディと言う言葉があり、天使が順番に
地球を支配するという意味を持つ。
順に土星(オフィエル)→木星(ザカリエル)→火星(サマエル)→太陽(ミカエル
→金星(アナエル)→水星(ラファエル)→月(ガブリエル)となる。
宇宙全体を象徴させる概念を持つ生命の木「セフィロト」によれば、ガブリエルは
基盤を司る「イェソド」を守護している。
天使暦では月曜日を司る。
天界の第一天シャマインを支配する。
また、グノーシス派ではガブリエルは月と七つの大罪の一つ「嫉妬」を司る。
「アルマデル」によると、第一の高みのインテリジェンス(霊的存在)の一人。品物や富を支配する。