● 出自:仏教、日本 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:─ 容姿:やせ衰えた姿、膨張した腹を持つ 現世で強い欲望(物欲、食欲)を持っていた者の魂が、餓鬼界に落とされた者。 常に決して満たされる事の無い飢えに支配される。 その為、彼等は地上まで上がってきて人に憑依し、 その者の体を通じて欲求を満たそうとする。 憑かれた人間は急に腹が空いて一歩も歩けなくなり、眩暈が起こる。 山中だけでなく、町の辻等で憑かれる事もある。 襲われた場合は少量の食べ物を与えた隙に逃げればよいと言う。 長野県佐久郡金比羅山の頂上にある餓鬼岳は、元は城の仕置場だった所だが、 この山に向かって食事をすると、皆餓鬼に食われてしまい満腹にならない。 付近の人は、家の食事の時も決してこの山の方を向かないと言う。 仏の巧徳によって餓鬼に飲食を施す行事を施餓鬼と言う。 |