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餓鬼(がき)
出自:仏教、日本
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:やせ衰えた姿、膨張した腹を持つ

現世で強い欲望(物欲、食欲)を持っていた者の魂が、餓鬼界に落とされた者。
常に決して満たされる事の無い飢えに支配される。
その為、彼等は地上まで上がってきて人に憑依し、
その者の体を通じて欲求を満たそうとする。
憑かれた人間は急に腹が空いて一歩も歩けなくなり、眩暈が起こる。
山中だけでなく、町の辻等で憑かれる事もある。
襲われた場合は少量の食べ物を与えた隙に逃げればよいと言う。

長野県佐久郡金比羅山の頂上にある餓鬼岳は、元は城の仕置場だった所だが、
この山に向かって食事をすると、皆餓鬼に食われてしまい満腹にならない。
付近の人は、家の食事の時も決してこの山の方を向かないと言う。
仏の巧徳によって餓鬼に飲食を施す行事を施餓鬼と言う。