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●ガネーシャ●
出自:インド神話、ヒンドゥー教
別名:ガナパティ(シヴァの一族(ガナ)の王)、ヴィグナ・ナーシャナ(障害を除く神)、
   ガジャ・アーナナ(象の顔)、ヴィナーヤカ(障害を除く神)、
   ラムボーダラ(タイコ腹の神)
同一:歓喜天
前神:─
字義:「群集の王」
容姿:四手と独牙を持つ象頭で袋腹の黄色い男。鼠にまたがるか、鼠を持つ
家族:父にシヴァ、母にパールヴァティ

パールヴァティが自分の体の垢を練り上げて作った。
あらゆる障害を防ぎ、富をもたらす神。
インドでは重要な事業の開始時には必ずガネーシャが祭られる。
思慮深さの神でもあり、商売繁盛の神としても人気がある。

本来は完全な人間の姿であったが、パールヴァティの沐浴を覗き見する者が
いない様に見張っていた所、シヴァに対してさえ妨げ様とし、首をはねられた。
正気に戻り慌てた(もしくはパールヴァティが逆上した為)シヴァに、通りすがりの
象の首(アイラーヴァタという説も)を与えられた為、象頭の神になった。
ガネーシャの誕生を祝う宴の席で、シャニに見つめられ頭が灰になったという説もある。

また右の牙が折れているのにも逸話がある。
ある時鼠に乗っていたガネーシャは、鼠が蛇に驚き落とされてしまった。
その様子を見た天の月が嘲笑った。
それに激怒したガネーシャは片方の牙に呪いをかけて月に投げつけた。
月のみちかけはそのせいだと言われている。
シヴァがカイラーサ山で眠っている際に、ヴィシュヌの化身パラシュラーマがやってきた。
戸口にいたガネーシャは父は今眠っているからと断るとパラシュラーヤは怒り、
喧嘩となったが、パラシュラーマの持つ斧を見て、シヴァが与えた物だと気づいた
ガネーシャは、自ら牙を折り、負けを認めたという説や、
パラシュラーマとの闘いで斧を牙で受けた為だとも言われ諸説ある。

八月二十二日はガネーシャ・チャトゥルティー祭りと言って祭りの最初の日に粘土で
作った彼の像を家に安置し、最後の日にその神像を持って行列し湖や川や池に沈める。
マハーラーシュトラ地方で熱心に祭られ、十日間程度続く。