●ガルーダ● 出自:インド神話、ヒンドゥー教 別名:ガルダ、太陽鳥、ヴァイナテーヤ(ヴィナターの子)、ガルトマーン(鳥の王)、 ラクタパクシャ(赤い羽根を持つもの)、スパルナ(美しい翼を持つ者)、 ラサーヤナ(水銀の様に動く者)、ストーンドラジット(インドラを滅ぼす者) 同一:グルル、迦桜羅天、天狗 前神:─ 字義:飲み込むを意味する「gr」から来ているとされる 容姿:鷲の頭と嘴、赤い翼と鉤爪と脚を持ち、顔は青白く、黄金色に輝く人間の姿 家族:母にヴィナター ヴィシュヌの乗り物。 太陽と空、勝利を表す最も偉大な鳥。自身の大きさを自由に変える事が出来る。 太陽神ヴィシュヌの乗り物であることから、太陽鳥とも呼ばれ、 黄金の翼に太陽を乗せ、東から西へ運ぶ。 ヴィナターはかつてナーガのカドゥルーとの賭けに負け、隷属を余儀なくされていた。 開放の条件である不死の甘露アムリタを求めて天上に向かったガルーダは 数々の障害をものともせず、インドラをも打ち倒してアムリタを奪い、帰途についた。 しかしその前に立ちはだかるヴィシュヌと戦うことになったが決着がつかなかった。 そこでガルーダはヴィシュヌの「不死の命と 私より高い地位を与える代わりに私の乗り物になれ」と言う懐柔策を受け入れた。 アムリタを持ち帰ったガルーダは母子共々自由を手に入れた。 ガルーダはナーガにアムリタを飲む前に沐浴すべきだと主張。 ナーガが沐浴している隙をついてインドラはアムリタを奪い返した。 その後、ガルーダはナーガを常食としたいと懇願し、インドラの許しを得た。 願いを成就させる生命の樹に巣を作り、一日に一匹の蛇を殺しては食べる。 蛇(ナーガ)を食べると言う特徴から、孔雀や鷲の神格化とされる。 インドに棲む鷹目鷹科のシロガシラトビがモデルであると言う説も。 仏教に取り入れられ、天龍八部衆の迦桜羅天となった。 日本の天狗のルーツと言われる。 インドネシアの国章にガルーダが描かれている。 |