●銕焼地蔵(かなやきじぞう)
出自:日本→愛知県→名古屋市中区大須→来迎寺
別名:─
同一:─
前神:─
字義:下記参照
容姿:─

来迎寺の境内にある地蔵。
元和泉式部の守り本尊で鎌倉時代に、北条時頼に京都から背負われ当地に移った。
かねという娘の身代わりになりこの名がついた。

かねは貧しい百姓の子供で幼い頃から下諏訪の旅籠に奉公していた。
かねは心優しく器量よしだったので女主人や仲間の女中からは妬まれていた。
彼女は庄屋の野良仕事へ弁当を運ぶ仕事の途中、来迎寺のお地蔵様に祈願していた。
しかしある日、弁当の中身が少ないという騒ぎを起こした。
仲間の女中が仕組んだ罠だった。
意地悪な女主人は全く言い訳しないかねに怒り、焼け火箸で顔を傷付けた。
かねは泣きながら地蔵に泣いてすがった。
すると地蔵の顔に傷がうつり、かねは以前にも増して美しくなったと言う。

諸病、火傷に霊験あり。現在は四月二十四日の御開帳の日にだけ見る事が出来る。


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