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●ケサランパサラン●
出自:日本
別名:ケセランパセラン、ケセランパサラン、ケサランパセラン、テンサラバサラ
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:ふわふわした白い毛玉、あるいは中心に芯のある白い綿毛

東北地方を中心に江戸時代から現代に至るまで語り継がれてきた。
その姿は「白いマリモのよう」と形容される。
よくわからないが、その辺を漂っていたり、不意に空中から舞い降りる。
桐製の白粉箱の中に入れておくといつの間にか成長し、子供を生む。
箪笥の奥にしまって置くとその家に幸福をもたらすとされ、
東北地方の旧家等では娘が嫁に出る時にこのケサランパサランを母から娘へと
小分けする風習があると言う。
ただしケサランパサランは他人に見せると効力を失うのでこの小分けは密かに行われ
他の地域の人間には余り知られていないのだと言う。

1970年代後半にケサランパサランを飼う事が全国的にブームとなった。
ケサランパサランは何でも願い事を叶えてくれるが、一つ願いを叶える毎に
一匹ずつ消えてしまうとされた。

その正体は
1:猛禽類が捕食した兎の毛説。毛玉と一緒に糞と一緒に排泄された物。
2:昆虫説。大綿虫(雪虫)等、毛玉に似た姿の虫。
3:植物説。風で飛散したキク科タンポポモドキの花の冠毛。
4:黴説。茸や樹木、枝葉につく黴(昔のおしろいは黴が繁殖するのによい環境)。
等が唱えられている。