●ゴブリン● 出自:ヨーロッパ、「王女とゴブリン」、「指輪物語」 別名:─ 同一:ノーム、「指輪物語」によると、オーク 前神:─ 字義:鉱物の「コバルト」、ギリシャ語の「コバルス(意地の悪い霊)」 容姿:人間に似た容姿だが醜く歪んでいる。体長30cm〜1m程 浅黒い肌を持ち、尻尾と角がある よだれを垂れ流していたり、牙や爪が強調される事が多い 「王女とゴブリン」によると、足に指がなく、靴そっくりの形をしている 日本語では「小鬼」と訳される。 悪戯が大好きな妖精。洞窟や鉱山の地下に棲む。 人を転ばせたり、畑を荒らしたり、道標を動かしたりして人間を困らせる。 その笑い声はミルクを腐らせ、木に実った実を落とすと言われる。 人を呪ったり、悪夢を見せたり、また疫病を流行らせる事も出来る。 光が苦手な為、夜行性。光の射さない暗がりを棲み家にしている。 特に洞穴に好んで棲むが人家の隅や厩、木の洞等に棲む。 定住する事は稀で、常にからかう相手を求めて転々と移動している。 人の家に棲みつく時は牛乳の容器の中に木っ端が投げ込んであるので、 見つけたらすぐに片付けなくてはならない。 元々人間と共存する善なる存在「ポーキー・ホーキー」であった。 馬のたてがみに櫛を入れたり、子供におやつをくれたりした。 しかし新しく入ってきた清教徒達の布教により、妖精から悪鬼へ変貌してした。 ジョージ・マクドナルド「王女とゴブリン」によると、鉱山の地下に王国を作って暮らす。 彼等を退治するには、靴そっくりの柔らかい足を踏むのが有効。 ただし、王族は二本ないし六本の指を持ち、靴を履く為効果がない場合もある。 これは祖先に人間の血が混じっている為だとされる。 もう一つの方法が、彼等は歌を非常に嫌うので、歌を歌う事。 特に新しい歌を嫌うので、即興で歌を歌えば効果は覿面。 「指輪物語」によると、オークと同じ語源を持つ同一の存在とされる。 一説によると、白雪姫の小人のモデルであるとも言われる。 |