●ゴーレム● 出自:カバラ 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:ヘブライ語「無形、未定形、胎児」 容姿:2m以上ある泥人形 王の圧政に苦しむユダヤ人達は、守護神として巨大な泥の人形を作った。 この人形に悪魔が生命を吹き込んで王に対抗させたのがゴーレム。 強靭な肉体とパワーを兼ね備える。 カバラと呼ばれる聖書系の神秘術によって創造される。 このカバラの奥義を記した「形成(創造)の書」に、ゴーレムの作り方が記される。 ゴーレムは話す事は出来ないが、記憶能力を持つ。 命令を与えれば忠実に実行するが、幾つもの命令を同時に与えると矛盾が生じ、 暴走する事がある。 伝説では、11世紀頃ソロモン・イブン・ガビロールや、16世紀頃ケムルのエリア、 プラハのラビ・レーフ、17世紀ユダ・ロェーヴ・ベン・ベサベルが創造した。 ゴーレムを作るには、まず山で掘り出してきた生のままの土を新しい泉水で練り、 人形を作る(その部分に応じた呪文を唱え続けなければならない)。 形が出来上がったら、何度か時計の針と同じ方向に人形の回りをまわる。 すると立ち上がり、動き出すという。 その際「emeth(真理)」または「Schem−hamphorasch(神の名)」といった言葉を 記した羊皮紙をゴーレムの額や口内、胸等に貼りつける。 この紙を剥がすとゴーレムは活動を休止し、「emeth」なら最初のe、 「Schem−hamphorasch」なら「Schem」を削除すると破壊される。 (「meth」には「死」という意味がある)。 ゴーレムは人間よりも早く大きく成長するので、定期的に作り直さなくてはならない。 |