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●コカトリス●
出自:ヨーロッパ
別名:コカトライス、バジリスク
同一:─
前神:バジリスク
字義:─
容姿:白い斑点のある黄金の羽毛に身を包み、頭には大きな鶏冠、
    先端が3角形に尖った毒の尾をもつ4本足の雄鶏

甲高い耳障りな声で鳴き、視線で見たものを石に変える。
吐く息は疫病の元となる毒を持ち、飛ぶ鳥さえ落としてしまうと言う。
元々はギリシャやローマで知られていたバジリスクという蛇の怪物の伝説が
ヨーロッパに渡って姿が変わった物と言われる。
時としてこれらのものは区別されずにバジリスクの名前で呼ばれることもある。
両者の中間的な怪物をバジリコックとする事もある。
鶏が産んだ卵をヒキガエルが温めると、誕生する。
また嵐の夜に、雄鶏が産んだ卵が孵化するとコカトリスになるともいう。

中世のヨーロッパでは、コカトリスの存在は真面目に信じられていたようで、
コカトリスを生んだという罪をきせられて実際に処刑された雄鶏の話も伝えられる。