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渾沌(こんとん)
出自:中国神話
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:─
家族:─

最古の天帝とも言える神。
南海の帝はしゅく、北海の帝は(こつ)、中央の帝は渾沌であった。
耳、目、口、鼻が無かったが全てを知っていた。
しゅくと忽は時々渾沌の領地で会い、渾沌は両者を厚くもてなした。
しゅくと忽は渾沌の恩に報いられるか考え、
この神に七つの穴を与え、この七つの穴による楽しみ
(見たり、聞いたり、食べたり、呼吸をしたり)を出来る様にしてやろうと言う事になった。
一日に一つずつ穴を開け、七日で七つの穴を穿つと、渾沌は死んでしまった。

形のない渾沌は不気味なせいか、後に怪物と考えられる様になった。
それによると、天地開闢の頃かそれ以前からいたなんだかわからない獣。
天地が整い、人が増えて開明の域に達した頃には、崑崙山の西にいた。
姿は犬に似て長い毛を持ち、羆のような脚をしているが爪がない。
眼と耳はあるが見る事も聞く事も出来ず、内臓が無い。
歩くのも大変で歩いても前に進めず、自分の尾をくわえて廻り、天を仰いで笑う。
渾沌は、善人もしくは弱い者にはぶつかり、
悪人もしくは強い者にはよりすがるという性質を持っている。