●グノーシス派● 出自: 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:グノーシス=ギリシア語「知識」 ヘレニズム時代及び初期キリスト教時代における宗教運動。 従来グノーシス派はキリスト教の分派・異端とみなされたが、 1947年以降コプト語の「ナグ=ハマディ文書」の発見によりキリスト教と無関係に、 ギリシア哲学の影響を受けて成立したことが判明。 多くの「アイオーン(永遠)」は「プレーローマ(充実)」のうちにあり(天上界)、その一つの 「アイオーン」が堕落して「デーミウールゴス(創造者)」となり世界を創造した(地上界)。 神性からの啓示「グノーシス」は地上の人間を天上界へ帰す救済である。 2世紀初め以来グノーシス主義はキリスト教と結び付きキリスト教グノーシス派が成立。 そのなかでヴァレンティヌスやバシレイデスの組織が大きかった。 史的イエスの意味を理解していないこと等で正統派キリスト教徒、 イレネウス・テルトリアヌス等は異端として退けた。 |