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管狐(くだぎつね)
出自:日本
別名:─
同一:─
前神:─
字義:竹の筒に入れて飼う為
容姿:鼬位の大きさの狐、白色か茶色で尾はリスの様に太い
   二つの目が縦に並んでついているという説も

室町期あたりに登場した「飯綱法」で使役される霊獣。
飯綱法の使い手である「飯綱使い」によって広められた存在。
信州の飯綱山の飯綱権現が、飯綱使いの本拠地とされている。

憑き物の一種で、優れた呪術師が扱う事によって優秀な使い魔になる。
人に取り憑く場合は手足の爪の端から皮膚へと侵入する。
この悪魔が憑くと一時的に託宣や占いが出来るようになり富貴にもなるが、一度
手元から去れば貧困になり、他人にとり憑かせて相手を不幸にする事にも使われた。
味噌が好物で、憑かれた者は味噌ばかり食べたり食欲旺盛になる。
管狐の意志をしゃべる。味噌以外は食べなくなるという説もある。

家に憑いた場合、上手く飼い慣らせば金持ちになるが、大抵は失敗して貧乏になる。
管狐が増えすぎた時は七箇所の墓石の欠片を半紙に包み、持ち歩けば自然に落ちる。